「神世界」の組織的詐欺に実刑判決!
GWは、当事務所は4月末から5月6日まで長期お休みをしておりました。
(弁護士は出てきて仕事をしておりましたが・・)
さて、GW真っ只中の5月1日、ヒーリングサロンを全国的に展開していた「神世界」という会社の教祖に、組織犯罪処罰法違反(組織的詐欺)で、懲役5年の実刑判決が出ました。
そのほか、関係者3名は執行猶予がつきました。
産経新聞の記事
神世界『教祖』に懲役5年 横浜地裁
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神世界「教祖」に懲役5年 横浜地裁2012.5.1 21:42 (2ページ)
神世界グループによる霊感商法事件の判決後、記者会見する被害対策弁護団=1日午後、横浜市
有限会社「神世界」(山梨県甲斐市、清算手続き中)グループによる霊感商法事件で、組織犯罪処罰法違反(組織的詐欺)の罪に問われた、「教祖」と呼ばれたグループトップ、斉藤亨被告(54)ら4人の判決公判が1日、横浜地裁で開かれた。朝山芳史裁判長は「悩みにつけこんで多額の現金を詐取した巧妙かつ悪質な犯行」として、斉藤被告に懲役5年(求刑懲役10年)を言い渡した。斉藤被告は即日控訴した。
判決理由で、朝山裁判長は「斉藤被告はグループの最高責任者であり、絶対的な地位を占めていた」と指摘。「詐欺のシステムを考案、構築し、傘下の法人から上納させた売上金を自己の報酬として、高級ブランド品を購入するなどしていた」とし、「犯行に対する指示など、その責任は極めて重い」と批判した。斉藤被告のほか、「会主」と呼ばれたグループ幹部でサロン運営会社の元経営者、佐野孝被告(43)には懲役3年、執行猶予5年(同6年)、同社役員の浅原史利被告(49)と妻の嘉子被告(48)には懲役2年6月、執行猶予4年(同4年)を言い渡した。
判決によると、斉藤被告は元サロン経営者の吉田(旧姓・杉本)明枝被告(48)=組織的詐欺罪で有罪判決=らと共謀し、平成16~18年、病気などに悩んでいた顧客5人から祈願料名目で計1340万円を、佐野被告ら3人は18年、2人から計150万円をそれぞれだまし取った。
◇
【神世界事件】グループが経営する全国のサロンで、スタッフが手をかざし健康上の問題を取り除く「ヒーリング(霊能力による治療)」の施術をうたい、客の悩みにつけこんで多額の現金を詐取した。神奈川県警の吉田澄雄元警視(56)=平成20年に懲戒免職、有罪確定=がサロン経営に関与していたことが捜査の端緒。被害対策弁護団によると、被害額は判明しているだけで計約180億円に上る。
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なお、神世界については、被害対策弁護団のホームページ(⇒被害対策弁護団)のほか、次のサイトが参考になります。
↓ ↓
ヒーリングサロンによる被害(神世界による霊感商法を告発するサイト)
「霊感商法」は、「先祖の霊が苦しんでいるから不幸なことがおこる」などと脅し、壷、仏像、人参濃縮液等を高額で売り付け、詐欺的手口で多くの市民から金を騙し取ってきた統一協会によるものが典型です。
「神世界」の手口は、宗教色をなくし、「宗教ではない」と言ってサロンに通わせるというものでしたが、実際には、当初は、「ヒーリング」だったはずが、徐々に宗教的行事への参加や宗教的物品の購入を勧められ、客が気づいたときには数百万円もの金を拠出させる、というものだったようです。
スピリチュアルブームもあり、「宗教」だと警戒する方も、「占い」「鑑定」「ヒーリング」というものであれば、さほど抵抗なく関わってしまうようです。
現在、当事務所が事務局となっている「アースハート」も、「宗教ではない」と言われたので安心して入会した、という方、かなり多いです!
「宗教ではない」とわざわざ言うあたり、怪しいと思いませんか?!
単に「宗教か否か」(と言っている)ということだけではなく、何をやっているか、ということをきちんと考えてくださいね~
(西岡)
(弁護士は出てきて仕事をしておりましたが・・)
さて、GW真っ只中の5月1日、ヒーリングサロンを全国的に展開していた「神世界」という会社の教祖に、組織犯罪処罰法違反(組織的詐欺)で、懲役5年の実刑判決が出ました。
そのほか、関係者3名は執行猶予がつきました。
産経新聞の記事
神世界『教祖』に懲役5年 横浜地裁
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神世界「教祖」に懲役5年 横浜地裁2012.5.1 21:42 (2ページ)
神世界グループによる霊感商法事件の判決後、記者会見する被害対策弁護団=1日午後、横浜市
有限会社「神世界」(山梨県甲斐市、清算手続き中)グループによる霊感商法事件で、組織犯罪処罰法違反(組織的詐欺)の罪に問われた、「教祖」と呼ばれたグループトップ、斉藤亨被告(54)ら4人の判決公判が1日、横浜地裁で開かれた。朝山芳史裁判長は「悩みにつけこんで多額の現金を詐取した巧妙かつ悪質な犯行」として、斉藤被告に懲役5年(求刑懲役10年)を言い渡した。斉藤被告は即日控訴した。
判決理由で、朝山裁判長は「斉藤被告はグループの最高責任者であり、絶対的な地位を占めていた」と指摘。「詐欺のシステムを考案、構築し、傘下の法人から上納させた売上金を自己の報酬として、高級ブランド品を購入するなどしていた」とし、「犯行に対する指示など、その責任は極めて重い」と批判した。斉藤被告のほか、「会主」と呼ばれたグループ幹部でサロン運営会社の元経営者、佐野孝被告(43)には懲役3年、執行猶予5年(同6年)、同社役員の浅原史利被告(49)と妻の嘉子被告(48)には懲役2年6月、執行猶予4年(同4年)を言い渡した。
判決によると、斉藤被告は元サロン経営者の吉田(旧姓・杉本)明枝被告(48)=組織的詐欺罪で有罪判決=らと共謀し、平成16~18年、病気などに悩んでいた顧客5人から祈願料名目で計1340万円を、佐野被告ら3人は18年、2人から計150万円をそれぞれだまし取った。
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【神世界事件】グループが経営する全国のサロンで、スタッフが手をかざし健康上の問題を取り除く「ヒーリング(霊能力による治療)」の施術をうたい、客の悩みにつけこんで多額の現金を詐取した。神奈川県警の吉田澄雄元警視(56)=平成20年に懲戒免職、有罪確定=がサロン経営に関与していたことが捜査の端緒。被害対策弁護団によると、被害額は判明しているだけで計約180億円に上る。
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なお、神世界については、被害対策弁護団のホームページ(⇒被害対策弁護団)のほか、次のサイトが参考になります。
↓ ↓
ヒーリングサロンによる被害(神世界による霊感商法を告発するサイト)
「霊感商法」は、「先祖の霊が苦しんでいるから不幸なことがおこる」などと脅し、壷、仏像、人参濃縮液等を高額で売り付け、詐欺的手口で多くの市民から金を騙し取ってきた統一協会によるものが典型です。
「神世界」の手口は、宗教色をなくし、「宗教ではない」と言ってサロンに通わせるというものでしたが、実際には、当初は、「ヒーリング」だったはずが、徐々に宗教的行事への参加や宗教的物品の購入を勧められ、客が気づいたときには数百万円もの金を拠出させる、というものだったようです。
スピリチュアルブームもあり、「宗教」だと警戒する方も、「占い」「鑑定」「ヒーリング」というものであれば、さほど抵抗なく関わってしまうようです。
現在、当事務所が事務局となっている「アースハート」も、「宗教ではない」と言われたので安心して入会した、という方、かなり多いです!
「宗教ではない」とわざわざ言うあたり、怪しいと思いませんか?!
単に「宗教か否か」(と言っている)ということだけではなく、何をやっているか、ということをきちんと考えてくださいね~

(西岡)